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「アドラー心理学」世界の中心は自分ではない!勇気づけと自己受容で対人関係を改善しよう!

勇者タトル

アドラー心理学を本気で学べば人生が変わるよ!僕と一緒にアドラー心理学を学んでいこう!!

ここまで学んできた中で「アドラー心理学」と「共同体感覚」というものが何なのか理解して頂けたかと思います。

まだわからないという方は、是非最初から読んでみてください!

この記事は
「嫌われる勇気」
岸見一郎、古賀史健(著)
ダイアモンド社
を参考にしています。

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仕事をやめたいけど、どうにかして乗り越えたい方必見!!絶対に押さえておくべきアドラー心理学について解説!

世界の中心は自分ではない

少し前回のおさらいをしていきましょう。

「共同体感覚」

自分は世界の中心ではなく、世界の一部、共同体の一部であるという事を理解する。そして、共同体(集団)に関心を向けて、自分が自分の所属する共同体に何ができるかを考える。

与えてもらうのを待つのではなく、何が与えられるか考える。

あの人は私がこんなに頑張っているのに褒めてくれない、ねぎらいの言葉一つ掛けてくれない。そういった承認欲求に捉われている状態こそが、自己中心的であり、自分にしか関心がない証拠です。

自分の期待通りに動かない他者を仲間ではなく敵だと切り捨ててしまっていては、遠からず仲間を失い、気づけば独りぼっちになってしまいます。

今、自分の所属している共同体にどうしてもなじめなかったり、その中には仲間がいない、人間関係が上手く行かないと感じている時は、より大きな共同体を意識すると良いでしょう。

一つの共同体に捉われるのではなく、より大きな共同体の声を聞く。自分の世界に閉じこもっていては何も始まりません。

承認するのではなく、勇気づけをする

アドラー心理学では承認欲求を否定しています。それはつまり、叱ってもいけないし、褒めてもいけないという事です。

「叱る」という行為は、高位のモノから下位のモノへの指導というニュアンスが強くあります。

「褒める」という行為もまた同じです。上からモノを言っていますね。

こういった関係を総じて「タテの関係」と言います。

対してアドラー心理学が推奨しているのは「横の関係」です。
上司も部下も、親も子も、「平等」ではないけど、「対等」なのです。

そして人は、この両方を使い分けることは出来ません。つまり、あの人とは「タテの関係」、この人とは「横の関係」という風に使い分けられないのです。

誰かと「タテの関係」を築いてしまえば、たちまちすべての関係が「タテの関係」になってしまう事を覚えておいてください

タテの関係に捉われていては、劣等感の問題にもつながり、他者と「共存」するというより、「対立」するという構図が出来上がってしまいます。

特に、親子関係においては、「横の関係」を築くためのアプローチは非常に大切です。

親は子を低く見ているからこそ「介入」します。ここは「介入」ではなく、「援助」である必要があります。
「援助」とは、大前提に課題の分離があり、「横のつながり」が築けている必要があります。子育ては特に、本人の力で自らの課題に立ち向かえるよう「援助」することが大切です。
課題に立ち向かうのは本人であり、立ち向かうかどうかを決心をするのも本人です。

この、褒めるのでもなく、叱るのでもない、援助の事を、アドラー心理学では、
勇気づけと言います。他者を評価せず、対等な立場と距離感で関係を築いていく事が大切です。

この勇気づけこそが、自分は共同体にとって有益なのだと感じることができ、自らの価値を実感できることに繋がっていきます。誰かの役に立っている。だから私には生きる価値がある。と思るようになります。

そして、自分の課題に立ち向かう勇気が生まれます。

勇気づけを貴方が始めるべき理由

また、宗教っぽいことを言いますが、

人は、この世に生きているだけで他者の役に立っています。別に良い事をしなくても存在のレベルで価値があります。生きている事、それだけで価値があるのです。

例えば、寝たきりの老人でも、誰かにとっての家族であり友人です。生きているだけで価値があるとはそういう事です。

子育てで言うと、この「生きているだけで価値がある」という事を理解し、ありのままの我が子の存在に感謝する。減点方式で見たり、誰かと比べたりするのではなく、存在に感謝する。そうすれば存在そのものに声を掛けることが出来ます。

自分が幸せになるためには、自分が変わり、自分の課題と向き合い、他者を勇気づける必要があるのです。

そしてこれはとても難しい事です。アドラー心理学が、いまだに世界に浸透していない理由がここにあると言われています。大昔からある心理学ですが、今でも時代が追い付いていません。

しかし、これは誰かが始めなければいけません。そして、あなたが始めるべきなのです。

他の人が協力的であろうがなかろうが、あなたが始めるべきなのです。

「自己受容」、「他者信頼」、「他社貢献」の幸せトライアングル

いよいよ、アドラー心理学編、まとめに入ってきました。

最終的に人はどうしたら幸せになれるのか。その答えを探していきましょう。

自己受容

ここまでで、課題の分離や目的論を理解したあなたは、ありのままの自分を受け入れる準備が出来ていると思います。

何が与えられるかではなく、自分に与えられたものをどう使うかを考える。

50点の自分を、正しく受け入れる。

肯定的に今の自分を諦め、勇気をもって今の自分を受け入れ自分の課題に立ち向かう。

そして、自分は共同体にとって有益であるという自信を持つ。

そうすることで、自立し、社会と調和し、自分には能力がある。と意識することが出来ます。

これが自己受容です。

他者信頼

例え裏切られたとしても、他者は自分の思い通りにならない事を理解し、無条件に信頼を寄せる。

信頼と信用は違います。信用は「クレジット」つまり何かを担保に何かを差し出されないと信じられないという事。そうではなく、絶対的な信頼。

つまり、他者を信じ切ることが大切です。ただ信じるだけでいいのです。相手があなたを信じるかどうかはあなたには関係ないのですから。

他者と横の関係を構築し、絶対的信頼を寄せる。信頼することを恐れていたら、誰とも信頼関係を結べません。

疑うよりも信じた方がいいのは明らかです。そしてそれを、あなたが始めるべきなのです

他者貢献

自己受容と他者信頼を使って、他者を仲間にする。

そして、仲間である他者に対して貢献する。

仲間に貢献できることで、自分はここにいていいんだと思える。

難しく考える必要はありません。例えば、「仕事」も他者貢献です。

他者が仲間であるなら、他者に貢献することは自己犠牲でも何でもない事が分かります。

「共同体への貢献感」=「幸せ」

これがアドラー心理学の答えです。

今、ここを生きる

「他者への貢献」という光を、ただ目指して今を生きる。

過去なんて存在しない、未来もどうなるかなんて誰も分からない。ならば、今この瞬間瞬間を精一杯生きることが何より大切です。

よく、人生は登山に例えられたりしますが、登山を開始して、山頂にたどり着けなかった人生に価値はないのか、と言われればそうではありませんよね。

そうではなく、登山そのものに価値がある。人生もまた同じで、今この瞬間を強く生きることこそに価値があるのです。

アドラーは言っています。
「誰かが始めなければならない、他の人が協力的でなかったとしても、それはあなたには関係ない。私の助言はこうだ、あなたが始めるべきだ。」

※参考文献「嫌われる勇気」※

まとめ

いかがでしたでしょう。

以上の内容を読んでいただければ、操作できない他人の思考や性格に合わせることが、どれだけ無駄なことかよく分かって頂けたと思います。

僕自身も、何度もこの「嫌われる勇気」を読んで自分に当てはめて、悩み、考え抜きました。

アドラー心理学を理解すればするほど、自分の課題と向き合う度に勇気を試されますし、自分の課題に向き合う度に、勇気を試されるので、決して生きるのが楽になったわけではありません

しかし、一つ言えるのは、アドラー心理学と出会い、「課題の分離」や「他者貢献」の必要性を学ばなければ、僕は今も、大切な自分の人生が、上手く行かない理由を誰かのせいにして生きていたと思います。

そう考えると、自分の課題のみに向き合い、大切な他者に貢献していく人生というのは本当に素晴らしいものだと思います。

この記事を読んでくださる方が一人でも、本当の自分の一歩を踏み出すことが出来たら幸いです。

アドラー心理学をマスターしたら、自分の課題に立ち向かっていきましょう!
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